疾と粋事

電子媒体に引き裂かれ落命

イカすあの子にゃ全く手が出ない

 

宝塚を生まれて初めてみてきた。

 

 

顔の覚えがかなり悪い方なので、直前まで「全員同じに見えるし無理でしょ…」と思っていた。まず開演が15:30からだったので「17:30くらいに終わりかな?」と思っていたら休憩を挟んで18:30終演ですと聞いてしこたまびびった。

 

私が見たのは星組の『うたかたの恋』という演目だったのですが、オープニングからとにかく歌う。歌う。え、まだ歌うの? あ、踊り出した、踊ってる、踊ってるな~、え、すげぇ踊るじゃん、マジ?(ここまでセリフなし)

 

想像より踊るな~、宝塚。

想像より歌うまくないな~、宝塚。

(あとで聞いたんですけど組によって躍りが得意だったり歌が得意だったり、違うんですね、そりゃそうか)

 

ストーリーはハムレットをなぞるシーンが何度かあって(劇中劇もやる、こんな序盤で顔も覚えられていないようなタイミングでぬるっと劇中劇やって大丈夫なの?!と思った)、ここに散りばめられている要素を全部拾えるのってお客さんの何割くらいなんだ………と思った。宝塚、「教養がないと楽しめない」みたいなこと言われがちだけどこういうとこかな…? 知らなくても全然おもしろいとおもうけど知ってたほうが楽しいっていうのはマァこの世の全てがそうなのでは……。

 

拍手のタイミング、むつかしいからねとは聞いていたけれど、叩き始めより引き際がむつかしい、みなさんサッと引く、あれはなに?訓練されてるな?みなさんここに来る前に講習会とか行きましたよね?

すごかったです、拍手込みの演出じゃん…。

 

「いつ休憩入るのかな~」と思っていたら終演した『うたかたの恋』。

 

 

っっえ?!?!……終わった?やっぱり?終わりましたね?この後何やるの?感想会???

……………え?レビュー?歌って踊るの?歌って踊ってたじゃん!ずっと!まだ踊るの???ほんとに?ほんとに踊りたいのか?!?

 

宝塚のシステムを全然理解していなかったことがここでようやく判明する。本編は90分でした。そうだよね~、わかる~~。

 

 

レビュー『Bouquet de TAKARAZUKA』が始ま…………うわ~~!なんかすごいセットになってる~!!!!、

休憩時間にアイスを食べました。(なんだかんだめちゃくちゃ楽しんでいます)

 

本編とマジで全然関係ない別物のようだったので本編とマジで全然関係ない気持ちで見たんだけど、明るくハッピーで調子がいい不埒なパリだった~!

 

テーマ曲ずっと耳に残るし、どこを切ってもオシャレだった……ラストはめちゃくちゃでかい羽根背負っててウケたけど……なんで羽根背負うの???

(ちょっとだけググったら「スターのオーラを具現化したものです」って記事が出てきたのでそっと閉じてしまった……………本編序盤から感じていたけど昭和歌謡的雰囲気があったね、なんかね、)

 

 

と、いうかんじで宝塚みてきた。

ざ~っと書いたけど書ききれなかったことを書きますけれども、

見ながら「ところで今更だけどなんで女の人しかいないんだろうな……ふしぎ…」と思いました。女性しかいないとズボンのおさまりがめちゃくちゃいいですね。ショート丈のジャケットめちゃくちゃかっこいい。

 

あと心配していた見分けですけれど、

本編を見ながら「すげ~~綺麗な人いるな」と思ったひとと、新たなお気持ちで見たレビューで「すげ~~かっこいい人いるな」と思っていたひとが同じ人だった!

チケットをとってくれたごりごりのファンに答え合わせしてもらって判明したんですけど…………「ちゃんと見分けついててすごい!」と褒められた。

 

お、お、推しだ~!?!!!!

と言ったら「ご贔屓様っていうのよ」と言われた、ご、ご贔屓様…………?呼びずらいわ!

 

ごりごりのファン、プログラムの写真と素化粧、普段のご様子などをスッと送ってくれてすごい、すごい………。と思いました。

 

「ファンレター出すとお礼状って言って見に来てくれてありがとう、また来てねってお葉書が来ますよ、写真付きで」

などと怖いことを言われたので無視している、こっわ~、タカラヅカ…………。

 

 

なんか、あの空間に3時間も居るとさぁ、好きになっちゃうよ、好きにさせられちゃうよね、と思いました。私にとってはちょっと元気ないときに見に行くくらいがバランスとしていい気がする。