疾と粋事

電子媒体に引き裂かれ落命

いま急に気づいてしまったんだけど

 

いま急に気づいてしまったんだけど、勢いで書きますけど、

私のことを過去に口説いてきた人間たち、が軒並み「お前も僕のこと好きでしょ」というテンションだったのが本当に本当に不可解で何?前世で?前世で何かわるいことした???とずっと思っていたんだけど、

こうなる原因ってわたしが「相手からの好意をゼロとして受け取る」からなんじゃないの!!!と気づいてしまった

 

意味分かんないと思うから詳しく書くね

 

私の基本スタンスは「この世最高だな!」「おまえたち最高だな!」「生きててくれてありがとう!」なんです、他人に対する信仰が深い、人間がすき、ほんとうにすき

わたしが見ている世界は(まぁたまに、ドブ川に頭を突っ込まれることもあるけれど)基本的にはきらきらしていて、やさしくてあたたかくて、悪意も吹っ飛ばしてくれるようなひとたちに囲まれていて、でもそのことは私には特別関係ないような気持ちでいた、

なんていうのかな、「おまえたちすごい!」っていうのは「お花が咲いていて綺麗!」っていうのと同じことだと思っていたんですね

 

多少はね、あったよ「こういう人たちが集まってくるのはワタクシの人徳だな」みたいなきもち

でも同時に「でもこういう人たちと仲良くなりたいと思って、選んで友達になってもらってるからな」「この人たちがすごいのはべつに私になんも関係ない(私の手柄ではない)からな」という気持ちがつよくあった

 

 

話は逸れますが、わたしは写真を撮っています

 

いまは本当に写真が好きで撮っているところがあるけれど、写真をはじめたきっかけは (詳細は省きますが、要約すると)「こんなイイひとたちがいてイイ生活があるのに、残しておかないのはもったいないな、誰も撮らないなら私がとっとくか」だった

シャッターをきればいいものが残る、それがすごく面白かった、お花が綺麗なのと同じようにおまえたちが素晴らしいのは当たり前なので、ただボタンをおせばイイが写るんだと思っていた

 

それでこれは本当に、ばかにされるかもしれないけどさっき気がついたことなんですけど、違いましたね、わたしが撮ったからみんなイイ顔してくれるんだね

 

人が撮ったものと自分が撮ったものを比べることがあんまりなかった、のはラッキーだったのか不幸だったのか分からないけれど

自分の写真がなんだかんだ一番好きだな、まぁいろいろあったけど想像していたより長く撮り続けているからかな、上手くなったよねって思っていた

 

でもそれだけではなくて、めちゃめちゃ傲慢なことを言いますけど、これまでも全部私だから撮れる写真だったし、カメラ、の奥にいたわたし、に笑いかけてくれている写真があるなって、(いまは少し写真を見る目とこころの余裕があるので)やっと、や~~~っと、気がついたぞ!!!!!!

特に初期の頃の写真は技術がない分かなりモロに「わー写真撮ってるぞ、緊張するな~」「恥ずかしいな~」「わーいかなさんだー」みたいなテンションの友達が収まっていて(言いがかりだったらごめんなさい)、えっっっこんな、こんなの、ひとにお見せしたらとっても恥ずかしいやつじゃん!!!!となった、久しぶりに初期の写真を見たんですけど、恥ずかしいわ!!!!

 

またちょっと話が飛びます

 

最近友達から改めて、「人間が好きっていうのは才能だから、それは才能だと思っておいて」と言ってもらった(あとそれに加えて写真が撮れてすごいみたいなことも言ってもらった、ありがとう)

 

2年くらい前まではほぼ友達ばかり撮っていたので過去には「仲良しなので撮れる写真」「仲良しじゃないとうまく撮れないのでは」と言われたこともあるんですけど

わたしはラッキーなことに人間を好きになる才能を持ち合わせているので、 初対面の人でも「このひとのここ素晴らしいな~」「笑うとめちゃめちゃいいな~」「お話しが上手だな~」などと思いながら撮れることがわかった、というかそういう感じで写真を撮っています、新しい人に会うのが楽しくて嬉しくてにこにこしてると2時間とかすぐ終わる(いいのかな)

昔は「どうやって写真を撮っているのか教えて」「技を盗みたい」みたいなことを言われるのがかなりイヤだったのですが(ドケチなので…)最近は「これもしかして容易に真似できるものではないな」と気づきつつあるのでお話しすると、

おおよそ私の撮影って「めちゃめちゃ相手を見る」「気に入ったところを述べる」「相手の話をよく聞く」「思ったことは言う」「あとはもう、イイを存分に残す」みたいなことで構成されています、友達だと最後の行程だけやればいいなって人もいるし、初対面なら「まず私という人間は怖くないことを教える」「カメラも怖くないぞと教える」からスタートします

カウンセリングみたいだね! でもなんか、シャッターを押すだけならきっとわたしじゃなくていいと思うんだよ、私は技術を売っているというより「私の時間を買ってもらっている」というスタンスでいる、撮影の時間できることは全部やる、その時間中あなたはわたしの主役なので、やりたいこと以外はやらなくていい。

私と話してるうちに「あ、かなさんほんとにべつに怖くないな、」「ちょっと慣れてきたな」「カメラもそんなに怖くないな」ってなったら嬉しい、そのやわらかな瞬間を切り取って見せるから、それを見て「自分結構イケてるじゃん」と思ったらどんどんイイ顔見せてくれるようになる、あの時間がたまらなく好きです

  

  

脱線しすぎて写真が好きです!完!と終わってしまったのですが最初の話に戻ってもいいですか…すみません……

 

撮影の時にギャラをもらおう、となったときも「いいのか?」と思っていたし、昔の写真を見て今も「この頃の拙いお写真にギャラを………返そうかな……」と思ってしまうし、(この気持ちについてはめちゃめちゃ信頼している友達から「ギャラはお客さんが払ってもいいって判断して払うものなので、おまえが心配することではない」みたいなことを言われて解決した、さんきゅー)

まぁ基本的に私は自分に自信がない。

ないは嘘、でも結構微妙なバランスで立ってるな~という自覚がある、「こんな、やさしくてあたたかい人たちに囲まれてぬくぬくしていていいのか、?その価値があるのか、?」と思ったり「えっめっちゃ恥ずかしいな、この綺麗な生き物たちと並んで歩くの恥ずかしい」と思ったりします、あほなのですぐ忘れて「たーのしー!」ってなるけど、根底にはそういう気持ちが横たわっている

 

 

えっまたあんまり関係ない話になってるな、戻します

 

自信がなかった私は、お花畑がきれいだねってのと同じくらい「みんなやさしいな」と思っていました

そういうふうに世を見ていない人がいるのは知っていたけれど、「まぁ花に興味ない人もいるしな」「私が特別花好きってのもあるしな」「光のあたりかたとか違うと思うし」「なんなら見えてる花の種類も違うかも」くらいに思っていました(あっ、"花"は全部"人"に置き換えて読んでね)

  

今日気がついたことはこれです、

 

人は花じゃないから、私が「こっち向いて咲いてるな~」と思っていても、別のだれかが見るとそっぽ向いたりする!!!!

 

 

これはねー、かなり衝撃だ

知ってたんだけど、知ってたはずなんだけど、(自分もべつに、みんなにやさしいわけではないし、)しかし逆を言うと「私が見たときだけ咲いている花がある可能性がある」ということにはすげーー無自覚だった

 

 

そもそも常日頃から「満開だな~」と思っているのってかなりすごいことだ(咲いていない花は見えていないとか、もしかしてめちゃめちゃ目が悪いとか、あるかもしれないけど、満開だって思えることはラッキーだと思うので、できればこのまま勘違いして生きていきたいです)

しかも「あれちょっと横向いて咲いてる花あるな」と思っても「澄ました顔もきれいだね!こんど良かったらこっち向いて笑って見せてね!」でオールオッケーはっぴーになる人間なのであんまり苦労がない、べつに花がこたえてくれてもくれなくってもいいんです横顔がきれいだから

 

ただ、ごく稀に、私が平穏に暮らしていると突然 "好意200%のかたまり" が降ってきて、「えっ受け取ってくれないの?なんで?」 みたいな顔をされる、これがいままでずっと不思議だった

でもこれはそれまでに綺麗に咲いてくれてた花のことを、私が褒めたりしたからなんだろうな、そして他の人が通ったときにその花が、まぁ他の花も含めてだけど、それぞれどんな様子を見せるのか、想像したこともなかった、というか勝手に咲いてるもんだと思っていた

お花畑って呼んでいますけれど、まとめてコミュニケーションをとるのが苦手なのでたぶん、この花壇は植木鉢ポットスタイルです

私がひとつずつ見ていく感じ、仲良しの花は並べてたまに一緒におしゃべりしたりする

花同士のやり取りもあんまり見てないし知らない、知らないから私にだけ咲いてる花のこと、本当に全然気づかない

 

は、は、薄情だな~~~!!!!

 

たぶんみなさんは人に対して、ちょっとずつ好意を多目にぶつけてみたりして相手の反応をみたりしている(っていうのはだいぶ前に友達から聞いて意味がわからなかったから無視した)

わたしが冒頭に書いた「相手からの好意をゼロとして受け取る」、これはわたしが「咲いてるな~~~いつも通り」と思っていた花からの好意、1-100までは基本「通常枠」に入れちゃうから起きることなんだよな、いつも通り、じゃねぇよふざけるな、と思われている可能性がある(ある)

みなさん、100まで受け取らないんですね、70くらいで「オッこれは様子がちがうな」と思ったら迎え入れようとしたり別の花壇に移しかえたりするんだね

 

いま理解した

 

 

おっっっっそ!

そして、理解はしたけど問題は解決しそうにないな!

たぶんあと何回かは「えっ……急に爆弾もらった…」と思うんだろうし、「えっ今まで順番に受け取ってくれたのに急にフリーズしてしまった………なぜ……?」と思われるんだろうな、嫌だな~~~!

 わたしはわたしで「初対面ですが好意80ぶつけとくな!笑顔が素敵だな!じゃあな!」みたいなことをあと………あと10000回くらいはやるんだろうな……。傷つけてしまったらごめんな……みんながはっぴーになりますように…。

 

でも気がついてよかったね。ちょっと気にしようね。

でもできるだけはやく改善した方がいいのは「このお花たちと並べるくらい、ワタクシも特別な花だな~~~」と思える心を持つことですからね。

 

 

はやく人間になりた~~~い!

 

 

 

 

※ 「こいつ友達からの好意と恋愛の好意とごちゃごちゃに書いてる」と思われるかもしれませんが、今のわたしにとってそこに明確な差はないので大丈夫です、好意値200で告白されるとでも思って読んでくれ